私は話すのが上手くない。説明下手だ。
絵や映画などを観て、感想をきかれると上手く表現できない。
以前は「言葉にする必要はない。自分の中で、何かを感じられればいいんだ」と思っていた。そうして自分の中だけで完結していた。
でも最近は考えが変わってきた。人に伝えるのも大切なこと。言葉にしようとしないから、苦手なままなんだ。だから、言葉にしてみよう、と。
それにはブログなんてもってこいの場所。
話すのよりは考える時間もあるし。
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ジャン=ギアン・ケラス「6つの組曲と6つのエコー」
新作プレ・プレリュード付バッハ無伴奏チェロ組曲 全曲演奏会
クラシックとは無縁の私なのだが、ゲストで森山開次さんが踊るというので観にいってきた。
先日のひびのこづえ展でパフォーマンスを見て以来(+直にお会いしたのも大きい)、すっかりファンになってしまった。あの後また水戸芸術館に足を運び、パフォーマンス映像を三回みた。一回30分弱だから約一時間半・・・監視員の方に変な人と思われたかもしれないが、ひびのさんの作品であるムニュムニュしたソファにじーーーっと座って観ていた。時間があればもっと観ていたいくらいだった。
バッハで踊るという今回。ひびの展とは違った顔が見れるはず。見たい。
公演間近にもかかわらず、昼の部だからかチケットは普通に買えた。真ん中より少し後ろの席。
お客は年齢層高め。ケラスが目的の人が多いのかも。場所だって銀座だし。ちょっと場違いな自分を感じつつ席に着く。小さめのホールで、思ったよりも舞台は近い。
パンフレットに載っていたプロフィールを読むと、ケラス氏も凄い人みたいだ。音楽学校を首席で卒業・コンクールで受賞・CDが部門別年間ベストワン・・・全然知らなくてごめんなさい。39歳で端整な顔立ち、のせいか会場で売られていたCDを買うと今なら!ケラスのポストカードがついてくる♪(こんな軽いノリではないが)と宣伝していた。
パンフレットには曲の解説も載っていてクラシックど素人の私には有難かった。といっても全部理解できたわけではないけど。とにかくバッハ(古い作品)と現代の作曲家の曲(新しい作品)をやるってことね!
場内暗くなり、明るくなると舞台上には椅子に座ったケラス、その後ろに立つカイジくん。顔を両手で覆っている。
始まった。
チェロの音を意識して聴くのは初めてだった。バイオリンより低く、コントラバスより高い、中ほどの音。程よく重みがある、いい音だ。迫力がある。
踊りは・・・
踊りというより演劇を見てる様だった。苦悩したような表情を何度もする。口を大きく開いて叫ぶような、嘆くような顔。すごく長い間。
時に軽やかに踊る。この人の腕は、体は、どうしてこんなにしなやかに動くんだろう?
踊ってるばかりではなかった。うずくまってじっとしたり。ケラスの方をみて演奏を聴いてる風だったり。動きを止める時間がかなりあった。
演奏してるのに、ケラスの方を振り返りながら手を振ってホールを出て行っちゃった!ええ!?その演奏が終わったところで20分の休憩に入った。
休憩が終わり、ケラス一人が舞台上で演奏を始める。
ふと気配を感じて振り向くと、カイジくんが上着を口にくわえて(!)通路をゆっくり歩いてきていた。獣のような空気を漂わせている。舞台へ近づいていく。
舞台では三つの譜面に囲まれてケラスが演奏している。カイジくん、上着を口にくわえたまま・・・譜面を後ろに片付けちゃった!!でもケラスはほとんど目を閉じて弾いている。覚えてるんだろう。でもちょっとビックリした。
しだいに音楽は激しくなる。カイジくんも激しく踊る。獣のように。
一気に盛り上がり、終了。
演奏に「合わせた」踊りではなかった。競演という感じ。クラシック音楽ではそんなの想像できなかった。これがカイジくんの創り出す世界なんだなぁ。
こないだはコミカルでシュールな踊りだったけど、今回はシリアスな面を見ることが出来た。
また観たい・・・